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ブログ7:台湾の伝統芸能ーボテヒ

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 台湾には、8,000年前から先住民がこの島に住んでおり、そして、400年前に中国からの植民者もたくさん来た。そのため、台湾には様々な民族と豊かな文化がある。私にとって、一番に思い浮かぶ台湾の伝統的な芸能は、間違いなく、祖父祖母とテレビでよく見た「ボテヒ」だ。  ボテヒというのは、ユニークな手袋人形を使い、色々な伝統的や民間的な物語を中心に台湾語で演じられる劇で、17世紀頃に中国の福建から台湾に着いた植民者が持ち込んだようだ。台湾語もその時期の植民者が使った福建語から派生した言語だ。ボテヒの人形の特徴は、綺麗な服を着ており、それに、よく色んなアクセサリーで飾っていることだ。例えば、将軍の人形は剣を持ち、王は豪華な帽子をかぶり、官吏は扇を持っているなどだ。ボテヒの舞台は狂言のと違って、シーンによって変わり、そして、背景には絵だけでなく、人形のために作った椅子や机、城さえ見られる。ボテヒの人形をコントロールする時、二人以上のボテヒ職人が舞台の下や後に隠れているので、ステージでは人形達しか見えない。その人形達が、ユニークな喋り方で話したり、人間のような動きで踊ったり戦ったりする様子は、視覚的には、本当の人間と違いがない。  私がよく見たボテヒは、テレビで放送された三国志や水滸伝など、有名な小説を演じているボテヒだ。その他、祭りや行事が行われる時、道教のお寺でよくボテヒを演じている劇団の姿も見られる。そういうポテヒは、民間にとって、文化や習慣が含まれている大切な伝統的象徴の一つと思われている。その上、現在、伝統的なボテヒと少し違う「へきれきボテヒ」というかっこよくて、おしゃれっぽいボテヒのシリーズも出たらしい。私は見たことがないけど、へきれきボテヒはテレビ番組だけで見ることが出来て、その特徴はよく特撮を使って現実じゃない場面を作ることだ。そのため、今ではへきれきボテヒは伝統的なボテヒより若者に知られているようだ。  ボテヒは台湾の重要な伝統芸能だけど、今、ボテヒを続ける人は少なくなってきた。そして、ほとんどの台湾人はボテヒを見なくなり、ボテヒを知らない若い台湾人の数も増えたそうだ。ボテヒは私が大切にしている伝統芸能と祖父祖母との思い出なので、これからも長い時間で生き続けてほしいだ。 ポテヒとその職人 へきれきポテヒ